2008年01月26日
厳選地酒 「越の雄町」Vol.3
え〜、旧年よりの持ち越しネタで非常に恐縮ですが・・・不完全燃焼なのでひとつ。前回のお話はこちらを参照のうえで。
旧年おせち料理にお付けしたお酒「越の雄町」は
前回のお話から、造るのにどれだけの苦労があるかお分かり頂けたかと思います。
・・・ただ、これらのご苦労は、もちろんこの銘柄に限った事ではありません。
ワインやウィスキーの世界に目を向ければ、
同様の苦労も実るかどうかは数年、数十年先にならないと分かりませんし、
全財産、全生命をかけて造った酒が、天災で全てパーになったという話は、
世界中にゴロゴロしてます。
ではなぜ、僕がこの酒を「厳選地酒」と謳ったか。
これには味はもちろん、他に理由があります。
この酒、お気付きの方もおられるかもしれませんが、
製造日は2007年の1月でした。
そう、丁度一年前の年明けに出荷されてるのです。
普通は出荷されると、すぐに店頭に並び消費者の下に行きますが、
今回購入した50本は全て、とある酒屋様の判断にて、
売り出さずにしっかり保管されてます。
「この酒は、まだ良くなる」
「あともうちょっと熟成させたら、もっと良くなる。」と。
酒屋の立場なら、「早く売って」早くお金に換えたいのが一般の発想です。
ですがこちらの店主は一年間在庫をあえて抱えて、この酒の質を高めたのです。
満を持して店頭に並べた矢先に、実は全部買い占めちゃいました。
(もちろん快く売ってくれましたよ。)
酒蔵の夢と努力と苦労。
そしてそれを汲んで受け継ぐ酒屋。
我々消費者にはなかなか分からない、深い想いが込められたもの。
これを「銘酒」と言わず何をして。
出荷から一年間、酒蔵から酒屋へとタスキを繋いで完成させたものを、
我々が新年に口にする。
何とも贅沢では無いでしょうか。
物事は全て解釈によって変わります。
そしてこの一本は、お客様が「新年に飲むのにふさわしい」と
自信を持って思える一本でした。
・・・やっぱ年内に書いた方が良かったですね。
すいません(笑)
